タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
今年に入って4度目のチームビルディングセッションを1泊2日で終了。計算していた以上にいいセッションになった。私の貢献というよりも、参加者が自発的に気づいてくれて、互いの協力を強化しなければいけないという気持ちになってくれたことがセッションの成功を決めたと思う。
今回は工場の全マネジャーたちが対象で、18人が参加。工場長の依頼で企画運営したのだが、3年前のリストラクチャリングで、希望退職を募ってベテランのマネジャーがごっそり抜けて後を継いだ若いマネジャーが右往左往していたり、正社員のかなりな割合をパート契約にして(無論、それなりの経済補償はしたが)契約社員を入れたために処遇やスキル継承の点でいろいろな問題があったり、何よりも賃金カット10パーセントを呑んだ参加者自身の一部が「会社は自分たちを守ってくれない」という被害者意識で後ろ向きだったり、いろいろ問題があった。
もともと口が重い工場のマネジャーたちが相手で、どう意見を引き出すか、率直に話してもらうか、事前には頭を悩ませた。しかし、蓋を開けてみたら、最初の日の午前中は後ろ向きの意見もあったものの(それも、吐き出してもらうことがチームビルディングセッションでは重要だ)、現状をポジティブに捉える発言が出てきて、午後からは一気に明るいセッションになった。それが、ひとつのブレークスルーになった。
そしてもうひとつの鍵は、あるリーダーシップ研修を見学してヒントをもらった「車座」セッション。最初はテーブルを組んで小グループでディスカッションしてもらったのだが、一日目の午後後半にテーブルを取っ払い、椅子だけで全員が身を寄せ合って円になり、彼らが一番重要だと考える課題について話してもらった。テーブルなど遮るものがなく、身を寄せ合うことで一体感が生まれ、共通の課題に向かってもっと先に進もう、場当たりでなく建設的な解決の方向を探ろう、というモメンタムが生まれた。
また、このセッションを依頼した工場長の全面的なバックアップも成功の鍵のひとつ。重要課題のディスカッションは解決に至らなかったものの、プロジェクトとして引き取ると約束してくれた。また、工場長が狙っていた、上からのビジョン・戦略待ちという姿勢を能動的・自発的・自律的に変えるという目的に対してうまく作用したセッションの成功を大いに評価してくれた。
最後の半日に参加した社長も、このセッションについてはぜひ社内のイントラネットの広報ニュースで広めて欲しいと言ってくれた。
チームビルディングセッションは、どんなに緻密にアジェンダと時間割を計画しても、蓋を開けてみないとわからない。しかし、夜の飲み会も含めて1泊2日を通じて参加者の顔の輝きが違ってくるのを目の当たりにすると、やりがいというか喜びを感じる。
私は、自分の仕事をディレクターまたはプロデューサーだと思っている。研修やチームビルディングセッションという「場」をプロデュースすることによって、参加者が日常の仕事の中で感じているモヤモヤ感や悩みや問題を整理し、気づき、あるいは今まで身に付いていなかった知識やスキルを得て、元気に仕事の場に戻る「場」をどうつくるか、日常の仕事の場に彼らが戻るときにセッションを通じて得たものを活かせるような上司の支援に繋いでいくことで、参加者も変わり、上司も変わっていく。製品のように目に見えるものではないが、非日常の「場」で得たものがひとりひとりの財産になるようなサービスをどうデザインして提供していくか、やりがいのある仕事だと思っている。
今回は工場の全マネジャーたちが対象で、18人が参加。工場長の依頼で企画運営したのだが、3年前のリストラクチャリングで、希望退職を募ってベテランのマネジャーがごっそり抜けて後を継いだ若いマネジャーが右往左往していたり、正社員のかなりな割合をパート契約にして(無論、それなりの経済補償はしたが)契約社員を入れたために処遇やスキル継承の点でいろいろな問題があったり、何よりも賃金カット10パーセントを呑んだ参加者自身の一部が「会社は自分たちを守ってくれない」という被害者意識で後ろ向きだったり、いろいろ問題があった。
もともと口が重い工場のマネジャーたちが相手で、どう意見を引き出すか、率直に話してもらうか、事前には頭を悩ませた。しかし、蓋を開けてみたら、最初の日の午前中は後ろ向きの意見もあったものの(それも、吐き出してもらうことがチームビルディングセッションでは重要だ)、現状をポジティブに捉える発言が出てきて、午後からは一気に明るいセッションになった。それが、ひとつのブレークスルーになった。
そしてもうひとつの鍵は、あるリーダーシップ研修を見学してヒントをもらった「車座」セッション。最初はテーブルを組んで小グループでディスカッションしてもらったのだが、一日目の午後後半にテーブルを取っ払い、椅子だけで全員が身を寄せ合って円になり、彼らが一番重要だと考える課題について話してもらった。テーブルなど遮るものがなく、身を寄せ合うことで一体感が生まれ、共通の課題に向かってもっと先に進もう、場当たりでなく建設的な解決の方向を探ろう、というモメンタムが生まれた。
また、このセッションを依頼した工場長の全面的なバックアップも成功の鍵のひとつ。重要課題のディスカッションは解決に至らなかったものの、プロジェクトとして引き取ると約束してくれた。また、工場長が狙っていた、上からのビジョン・戦略待ちという姿勢を能動的・自発的・自律的に変えるという目的に対してうまく作用したセッションの成功を大いに評価してくれた。
最後の半日に参加した社長も、このセッションについてはぜひ社内のイントラネットの広報ニュースで広めて欲しいと言ってくれた。
チームビルディングセッションは、どんなに緻密にアジェンダと時間割を計画しても、蓋を開けてみないとわからない。しかし、夜の飲み会も含めて1泊2日を通じて参加者の顔の輝きが違ってくるのを目の当たりにすると、やりがいというか喜びを感じる。
私は、自分の仕事をディレクターまたはプロデューサーだと思っている。研修やチームビルディングセッションという「場」をプロデュースすることによって、参加者が日常の仕事の中で感じているモヤモヤ感や悩みや問題を整理し、気づき、あるいは今まで身に付いていなかった知識やスキルを得て、元気に仕事の場に戻る「場」をどうつくるか、日常の仕事の場に彼らが戻るときにセッションを通じて得たものを活かせるような上司の支援に繋いでいくことで、参加者も変わり、上司も変わっていく。製品のように目に見えるものではないが、非日常の「場」で得たものがひとりひとりの財産になるようなサービスをどうデザインして提供していくか、やりがいのある仕事だと思っている。
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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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