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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
 今日は英語でコミュニケーションと協力とリーダーシップを学ぶ研修の最終日。そして、私が講師としてお墨付きをもらえるかどうかがかかっている2回目の本番。

 ……事件は起こった(汗)。25年もこの研修の講師を勤めているドイツ人講師にとっても、今までほとんど経験したことのない演習結果が、よりによって仮免手前の自分が担当している演習の中で起こった。

 前日まで緻密に練習していたシナリオが使えない状況になって、頭は真っ白。途中で降板してドイツ講師の師匠に収拾してもらわざるを得なかった。

 自分のふがいなさゆえにお墨付きがもらえないという失態をまた迎えるのかと負うと、目の前が真っ暗になった。

 去年9月にチャレンジして失敗して以来、準備に準備を重ねて、今回もお墨付きがもらえないかも知れないという事態に心の準備をしていた。何しろ、この4日間、褒めてもらえず、ひたすら具体的に改善すべきポイントを指摘され続けていたのだから。

 今回お墨付きをもらうためにつくった3人チームの残りふたりが、「彼は、本心では、日本語版をつくることに対して快く思ってなくて、自分たちを潰すつもりでネガティブなことしか言わないのではないか」と疑心暗鬼に陥った時も、自分は、自分たちをプロの講師として養成したいからこそ厳しい指摘をしてくれていたんじゃないかとバランス感覚を持っていた。

 一方で、この研修の日本語化プロジェクトの責任者として、もし今回お墨付きをもらえなかった時の対応策も考えもした。

 そして、「もう後は3人チームの皆が日本語版で経験を積むことでしか技量のレベルを上げることはできないから、どんどんやりなさい」というお墨付きが出た時、涙が出そうになった。「この4日間は今後の皆の技量を向上させるために厳しいことしか言わなかったけど、自分があなたたちにしてやれることはそれだけだから」とも。

 文化の違いを超えて、人はわかりあえる、と楽観的に言う人もいる。結局はわかりあえないのだ、と、悲観的になったり、開き直ったりする人もいる。

 現実は、そのどちらもあり得る。そして、「文化の違い」を口実に諦めたり開き直ったりせずに、その相手が個人的に信頼できるかどうか、自分が相手と個人敵信頼することにリスクを負うかどうか、という個別のケースの積み重ねだ。

 でも、最終的に、彼が自分たちを潰そうとして厳しい指摘をしたのではなく、今後のためによかれと思ってあえて厳しい指摘をしたという意図がわかって、自分の読み通りだということもあって、ほっとした。すべての他人を無限に信頼できるほど肝が据わっていない自分だが、文化の違いを超えて、自分の目で観察した相手の行動が信じられるか否かという直感は、正しかった。

 待望のお墨付きがもらえたところで、ゴールデンウィーク休暇。今週は、普段痛まない胃が痛んだり、昨夜は午前3時半に目が覚めてから十分に寝付かれなかったり、それなりにプレッシャーもあって緊張が身体に出る週だった。休暇中に、リラックスして疲労を払拭したい。
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