タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
木曜日に英語でアジアパシフィックの事業部長会議に対して日本での人材育成の成功例についてプレゼンする。その時の資料で用意しているのが、いくつかの主要な文化の比較研究。
そういうタイミングなので、この記事はタイムリー。
ビジネス英語を身につける
コミュニケーション・スキルを磨く vol.8
これは“Cultural Context”(文化の脈絡)と呼ばれるコンセプトだ。Cultural Contextが高い(High Context)文化では、状況に応じた共通認識があるため、多くの言葉を必要としない。日本のほかに、サウジアラビア、中国、インドネシアなど、High Contextの文化では、1つのメッセージが10の違う意味を持つ。「はい。分かりました」は常に“Yes, I understand.”とは限らず、状況によって“Yes, I hear you.”の意味にもなり、ときには“Yes, I'm listening but I disagree.”という意味にさえなりうる。情報は、その場の状況(context)や暗黙の了解から導き出されるのだ。
逆に、アメリカやスウェーデン、ドイツといったLow Contextの文化では、こうした共通認識といったものはなく、多くの言葉を要する。1つのメッセージにこめる意味は1つだ。“Yes”は“Yes”であり、“No”と言えば“No”以外の意味はない。ほとんどの情報は特定の言語によって伝達される。「言わなくても分かる」という日本人の考え方は、Low Contextの文化圏では通用しないことを覚えておこう。
エドワード・ホールのハイコンテクスト文化・ローコンテクスト文化ですね。
High Contextの文化を持つ日本人は、Low Contextに合わせる努力が必要だ。「これは決してアメリカ人になれ、ということではありません。Low Contextへシフトするということは、多くの言葉を用い、明確な表現を心がけることです」とワグナー先生。違いを認識したうえで、相手のスタイルに切り替える、Style Shiftという考え方だ。
これは、次に続く記事でもちょっと触れる予定。
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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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