タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
品川区生まれ育ちで、大田区にも7年間2ヵ所居住しているので、「シン・ゴジラ」の第二形態、通称「蒲田くん」が荒らしたエリアはおなじみ。第四形態、通称「鎌倉くん」と自衛隊が多摩川で激突するエリアも、南大井とか品川神社周辺にも馴染みがあるので、ひとことでいえば「ふるさとをゴジラに蹂躙された感」をもって、鑑賞した。
なので、ゆかりの地・蒲田のテアトル蒲田で「シン・ゴジラ」を観ようと思うのは、(元)地元民として当然の選択。
『シン・ゴジラ』を"縁の地"である蒲田で観て来た(テアトル蒲田/通算6回目)
どこかに、片桐はいりさんのサインが入ったポスターが貼ってあったらしいが、それは見損ねた。おそらく昭和30年代、映画の全盛期に建てられたであろうビルの4階で、レディース・デーなので1,100円。空調の調子が悪いというのも、初代ゴジラの時代に敬意を表して、ちょっと我慢しよう。
阪神大震災の時は尼崎市に住んでいて、たぶん震度6弱ぐらいの地震を体験した。周辺では幸い、全壊はほとんどなかったが、水道管近くで破裂し、2週間は破裂した水道管に水汲みに行く生活を体験しながら、深刻な被害を蒙った社員と家族の支援に参加した。
東日本大震災の時は千葉の幕張で仕事をしていたので、液状化現象で湾岸の埋め立て地がグズグズになるのも体験したし、交通が寸断されて幕張で一晩足止めされながら東北のいくつもの都市が津波に呑まれる映像を一晩中テレビで見ていた。そして、10日間出勤できなかったので、ずっと被災地、わけてもフクイチの報道に釘付けだった。
なので、ゴジラの第二形態、通称「蒲田くん」が呑川河口に出現した時は、まるで東日本大震災が東北の各都市に起こした津波の局地版。突如の災厄に、瓦礫となる街。ああ、呑川河口(探検気分で河口まで散策したことがあるので、リアルにわかる)、蒲田東口商店街、南大井周辺。そして、再上陸した第四形態を迎え撃つ多摩川の丸子橋周辺は子供の頃に散歩でよく来ていたし、通った田園調布高校の野球部グラウンドもすぐ近くにある。自衛隊が陣取った多摩川の浅間神社は花見のついでに立ち寄ったし、南大井とか品川神社とか、京急線沿線は近いわけではないけど、品川区大田区、私のふるさとを踏みにじっていく巨大不明生物は、ゴジラであって、近く起こるかも知れない地震の暗喩でもあり、そして原発を抱えている日本がリスクとして持っている原発事故の暗喩でもある。それは、予告もなく、いきなり来る。そして、生活も経済も破壊される。
「シン・ゴジラ」は、いろいろな意味で頼りにならない中央政府と、命がけで頑張る現場の人々も描いている。それが、戦後の日本を復興させてきた原動力であるとともに、そこに希望を持たせるのは、いいと思う。ただ、私たちは東日本大震災という想定外の天災を経験した以上、もっと災害に強い国と街をつくらねばと思う。ゴジラに破壊された東京をゼロから復興させるのとは違う、いろいろなしがらみを抱えたままの東京を。
なので、ゆかりの地・蒲田のテアトル蒲田で「シン・ゴジラ」を観ようと思うのは、(元)地元民として当然の選択。
『シン・ゴジラ』を"縁の地"である蒲田で観て来た(テアトル蒲田/通算6回目)
どこかに、片桐はいりさんのサインが入ったポスターが貼ってあったらしいが、それは見損ねた。おそらく昭和30年代、映画の全盛期に建てられたであろうビルの4階で、レディース・デーなので1,100円。空調の調子が悪いというのも、初代ゴジラの時代に敬意を表して、ちょっと我慢しよう。
阪神大震災の時は尼崎市に住んでいて、たぶん震度6弱ぐらいの地震を体験した。周辺では幸い、全壊はほとんどなかったが、水道管近くで破裂し、2週間は破裂した水道管に水汲みに行く生活を体験しながら、深刻な被害を蒙った社員と家族の支援に参加した。
東日本大震災の時は千葉の幕張で仕事をしていたので、液状化現象で湾岸の埋め立て地がグズグズになるのも体験したし、交通が寸断されて幕張で一晩足止めされながら東北のいくつもの都市が津波に呑まれる映像を一晩中テレビで見ていた。そして、10日間出勤できなかったので、ずっと被災地、わけてもフクイチの報道に釘付けだった。
なので、ゴジラの第二形態、通称「蒲田くん」が呑川河口に出現した時は、まるで東日本大震災が東北の各都市に起こした津波の局地版。突如の災厄に、瓦礫となる街。ああ、呑川河口(探検気分で河口まで散策したことがあるので、リアルにわかる)、蒲田東口商店街、南大井周辺。そして、再上陸した第四形態を迎え撃つ多摩川の丸子橋周辺は子供の頃に散歩でよく来ていたし、通った田園調布高校の野球部グラウンドもすぐ近くにある。自衛隊が陣取った多摩川の浅間神社は花見のついでに立ち寄ったし、南大井とか品川神社とか、京急線沿線は近いわけではないけど、品川区大田区、私のふるさとを踏みにじっていく巨大不明生物は、ゴジラであって、近く起こるかも知れない地震の暗喩でもあり、そして原発を抱えている日本がリスクとして持っている原発事故の暗喩でもある。それは、予告もなく、いきなり来る。そして、生活も経済も破壊される。
「シン・ゴジラ」は、いろいろな意味で頼りにならない中央政府と、命がけで頑張る現場の人々も描いている。それが、戦後の日本を復興させてきた原動力であるとともに、そこに希望を持たせるのは、いいと思う。ただ、私たちは東日本大震災という想定外の天災を経験した以上、もっと災害に強い国と街をつくらねばと思う。ゴジラに破壊された東京をゼロから復興させるのとは違う、いろいろなしがらみを抱えたままの東京を。
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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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