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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
 大学ではスペイン語とスペイン語圏の歴史文化を専攻し、故神吉敬三教授のスペイン美術史の講義はone of the bestな講座として記憶に残っている。さらに、堀田善衛の『ゴヤ』に歴史観を刺激された……となれば、ゴヤ展、行かずばなるまい。

 プラド美術館は、大昔に2回スペイン旅行した時に堪能した。

 一回はイスパニア語科教授が引率するヨーロッパ一周旅行で、40日前後の大旅行、うち一月近くがスペインだった。その時にプラド美術館を楽しんだ。

 その後機会があってイギリスに行ったついでにマドリッドに立ち寄った時には、半日をプラド美術館で過ごした。ベラスケス、ゴヤ、スルバラン、ムリーリョ、リベラ、エルグレコといったスペイン絵画の大御所たちの作品だけでも見応えがある上に、ルネサンスのイタリア絵画からオランダ絵画までのコレクションも充実していた。

プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影

 3.11以降、放射能リスクで海外美術館がコレクションを日本に提供するのを中止したという話も聞いたけど、プラド美術館、太っ腹。『着衣のマハ』が目玉だが、初期のタペストリー下絵作品、スペイン戦争以降のエッチング、肖像画作品など、けっこう代表作が揃った。

 ゴヤ作品の一部はグロ過ぎてじっくり鑑賞するにはしんどいので流したが、音声ガイドの石橋蓮司さんの声を楽しみながら、一回り。

 ゴヤ作品で一番好きなのは「1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺」。フランス革命からナポレオンを経て近代国家となったフランスが近代的な陸軍を駆使して隣国を侵略し、スペイン王制は崩壊、親フランス政権が誕生。しかしスペイン民衆は「ゲリラ」という言葉の語源となる小戦争を展開、それを弾圧するフランス軍……と血みどろの展開。その時代を経験したゴヤは、近世から近代に移り変わる時代を絵画に表現した。

 堪能。秋の青空の下、ちょこっと上野公園も散歩できてよい気分……その調子で、上野鈴本演芸場の夜席まで楽しんでしまった(^^ゞ。


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