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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
川崎19人殺傷 容疑者が伯父伯母に「ひきこもりとはなんだ」 親族が市に相談
川崎市多摩区のJR登戸駅の近くで小学生ら19人が刺され、小学6年生の栗林華子さん(11)と外務省職員の小山智史さん(39)が死亡した事件で、川崎市が29日に会見を開き、岩崎隆一容疑者(51)の親族から相談を受けていたことを明らかにした。

岩崎容疑者の親族から市へは、「伯父・伯母が同居はしているものの本人(岩崎容疑者)との接触は一切なく、伯父・伯母の高齢化に伴い、今後の介護サービス導入について、外部の支援者が家の中に入ることにより本人の反応がどうなるかを心配している」との相談があったという。2017年11月15日に親族から電話相談があった後、親族との面接を8回、電話連絡を6回実施。2019年1月10日の最終相談時には、親族から「岩崎容疑者が親族とコミュニケーションをとらないことを選んでおり、しばらく様子を見る」との意向が示されたという。

一連の相談内容について、精神保健福祉センターの津田多佳子課長は「岩崎容疑者が長期間就労していない、ひきこもり傾向にある中に外部の人が入るのは大丈夫だろうかという心配と、伯父・伯母が高齢になられての生活と合わせてのご相談だったと思う」と説明。岩崎容疑者と親族とのトラブルはなく、容疑者の将来を心配する相談もあったという。
川崎殺傷事件で浮かび上がった「8050問題」の深刻さ
 8050問題は、「親子」の問題に限らない。今回の岩崎容疑者の場合に、どのような経緯でおじ夫婦の家に同居するようになったのか今後明らかになってくるだろうが、必ずしも「親子の同居」というパターンだけと言えないのではないか。

 さらにいえば介護や生活困窮の問題が深刻になってきて、「引きこもり」の後ろめたさもあって周囲から孤立してますます支援を求めにくくなる負の連鎖が進んでしまう構図があるのではないか。

 今回、事件を起こした岩崎容疑者に対して川崎市が間接的に接触しようとしたところ、「引きこもり」という言葉に本人が反発したため断念したという報道もある。川崎の事件については、容疑者の住んでいた家に対して、福祉や医療などの観点からの「支援」がどの程度行われていたのか、何が可能だったのか、今後検証する必要がある。
8050問題の家族の一員だったものとして、改めて問題の根深さ難しさを思う。私の弟は、同居していた80代の母親にもっと家事に主体的に関わって欲しいと言われたことをきっかけに、自立することを拒否するように自死した。弟に先立たれた母は、そのショックから立ち直れないまま、1ヶ月足らずして後を追うように病死した。

 岩崎容疑者が子供たちと大人たちを殺傷したことは非難してもしきれない。その上で彼の心理を今ある情報の範囲で慮るならば、自分を引きこもりとして認識することを拒否しての事件であり自死であるように思う。
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