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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
国民の映画
三谷幸喜が1940年代のドイツ・ベルリンを舞台に、芸術と権力の狭間で葛藤する人々の群像劇を描き、第19回読売演劇大賞 最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(小日向文世)、優秀男優賞(段田安則)、優秀女優賞(シルビア・グラブ)、優秀演出家賞(三谷幸喜)、紀伊國屋演劇賞など数々の演劇賞に輝いた「国民の映画」でパルコ劇場の40周年のラストを飾ります。

舞台は1940年代のドイツ・ベルリン。ヒトラー内閣がプロパガンダの為に作った宣伝省の初代大臣ヨゼフ・ゲッベルス。彼はすべての芸術とメディアを監視検閲する権利を与えられていた。ある日ゲッベルスは映画関係者たちを呼んでホーム・パーティを開く。パーティにやってきた映画人たちの前でゲッベルスは彼らを招いた本当の理由を発表する。彼は最高のスタッフとキャストを使い、自分の理想の映画を作ろうと考えていたのだ。全ドイツ国民が誇れる映画、「国民の映画」を。
ナチス高官たちと映画人たち、彼らが一堂に介したその夜、虚飾と陰謀に満ちた、狂乱の一夜が始まろうとしていた…。

あらたにヘルマン・ゲーリング役に渡辺徹、新進女優 エルザ・フェーゼンマイヤー役に秋元才加を大抜擢。
2012年本作品で読売演劇大賞最優秀男優賞に輝いた小日向文世をはじめ、段田安則、吉田羊、シルビア・グラブ、新妻聖子、今井朋彦、小林隆、平岳大、小林勝也、風間杜夫と豪華出演陣が顔をそろえます!

豪華出演陣でお届けする「国民の映画」に、どうぞご期待ください!

 初演の時にチケットが取れず残念な思いをしたので、再演で頑張ってチケットを取りました。ほぼ満席。

 映画好きだけど舞台は初めてという友人。途中の休憩の時にはふたりとも言葉少な「……」でしたが、終演時には圧巻という感想で一致しました。

初演の2011年サイトのキャスティングに三谷さんの視点が感じられます。
映画人たち
ナチスと手を結んだ男 エミール・ヤニングス
ナチスと敵対した男 グスタフ・グリュンドゲンス
ナチスにおそれられた男 エーリヒ・ケストナー
ナチスに利用された女 ツァラ・レアンダー
ナチスに愛された女 レニ・リーフェンシュタール
ナチスを利用した女 エルザ・フェーゼンマイヤー
ナチスに嫌われた男 グスタフ・フレーリヒ
 グスタフがふたりいてややこしいと思ったが、皆さん実在の人物らしい……。

 ナチスと映画人の権力をめぐる確執や葛藤、芸術を愛していても芸術音痴なゲッペルスと趣味人なゲーリングの対比など、いくつか重いメッセージ。なかでも、当時のユダヤ人がどのような運命にさらされたかが、ひたすら重くて切ない。個人としての能力や人格や影響力など関係なく、モノとして処理工場に連行されて、モノとして処理加工されてしまう。
 日本人がそうならないために、言えるうちに主張すべきことは主張しなくては。
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