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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
新・映像の世紀 第2集 グレートファミリー 新たな支配者
第一次世界大戦が終結し、1920年代、未曾有の好景気に沸いたアメリカは欧州列強に取って代わり、世界のリーダーに躍り出た。その頃現れたのが、巨大財閥・グレートファミリーだった。一族は新しいビジネスに乗り出し、新興国アメリカを資本主義大国に押し上げた。いち早く新しいエネルギー・石油に目をつけ、資本主義の悪魔とも呼ばれながら人類史上最大の富豪となったロックフェラー家。大統領よりも強い発言力を持ち、金融界を牛耳ったモルガン家。死の商人から転身し、新製品を次々に生んだデュポン家。大量生産を軌道に乗せ、車を大衆の乗り物とした自動車王フォード。さらにアメリカのふりまく富の匂いは、世界中の移民も引き寄せ、超大国アメリカの基盤を形作った。しかし、繁栄が天井知らずだったぶんだけ奈落も底なしだった。20年代最後の年、アメリカを大恐慌が襲う。
一族の公開されたプライベート映像を駆使しながら、グレートファミリーの野望を描き、今の私たちが住む現代資本主義の原型を生んだ欲望の時代を見つめる。

 見応えがあった。30年前、アメリカ留学前にこの特集を見ることができたならば、ニューヨークでの過ごし方も少し違っていたかも知れない。

ロックフェラーとスタンダード石油
1911年に独禁法ができたのは、スタンダード石油が油田ではなく石油精製や輸送と販売のチャンネルを独占していたから。市場シェア90%だった、ひえー。
敬虔なプロテスタントであり、出会った人に5セントdimeを配る篤志家でもあり、一方では容赦なくビジネス上の敵やライバルを根こそぎたたき落とす非情なビジネスマンでもあり。

モルガン ウォール街の帝王
J.P.モルガンとモルガンJr.
 1912年に沈没したタイタニック号はモルガン一族の所有物だった(保険金が下りたらしい)。
 大陸横断鉄道、General Electric、AT&T、General Motors、帝国ホテルなどモルガンの資本が入っていた。関東大震災の復興公債1億5千万ドルを引き受けた。
 第1次世界大戦で連合国側に資金を公債で調達した。パリ講和会議でイギリス側にモルガン商会のトーマス・ラモントがいて、イギリスに貸し付けた戦費回収のためにドイツに莫大な賠償金を課した。当時、経済学者のケインズが批判した。結果的にこの賠償金が引き金となり、ドイツはナチス政権を誕生させてしまった。

デュポン
 レーヨン、ナイロン、セロファンなど化学製品を産み、セロファン包装によって流通小売ではスーパーマーケットが可能となった。ナイロンnylonはNow You Lowsy Old Nipponという、日本の絹製品に対抗するフレーズの頭文字から取ったとか。
 もともとは火薬メーカー。第1次世界大戦の連合国側の火薬の40%を供給していた。「死の商人」とも呼ばれた。

ロックフェラーJr.
 石油王初代ロックフェラーの息子。
 1914年、コロラド州ラドローの炭鉱で9千人がストライキに入った。その鎮圧に女子供含めて大量虐殺を起こした(映画『イントレランス』に詳しい)。
 ロックフェラー財団としてマラリアや黄熱病に取り組み、貧困撲滅を進める側面も。

ロスチャイルド
 イスラエル建国に関わる。イスラエル建国の父のひとりとして紙幣に肖像。

ヒルトン
 ホテル王。

オナシス
 海運王。何度も結婚と離婚を繰り返した中でも有名な妻は、オペラ歌手のマリア・カラスと元ケネディ大統領夫人のジャクリーヌ。

チェース・マンハッタン銀行
 world peace through tradeというビジョンを掲げる。

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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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