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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
バックナンバーを置いていた書店にて入手。
AERA 7月10日号 【大特集】後悔しない親との別れ
大特集
後悔しない親との別れ
ルポ
大切な人を看取るとき
遠慮してお金やお墓について聞かず「後悔しかない」/暗証番号わからない/介護費用は約550万円

準備
「もしも」に備える「療養」「見守り」「緊急時」「聞き出すタイミング」

座談会
【税理士は見た!】
相続税対策の“裏側”全部話します
孫との養子縁組が増加/“争族”に多い「介護絡み」/払いすぎた相続税を取り戻す/税理士にもセカンドオピニオン

ロス
母ロスでうつを発症「自分をほめよう」

インタビュー
親が最期に教えてくれたこと
平野啓一郎さん/井上麻矢さん/吉村明宏さん/辻よしなりさん

空き家
空き家「3軒に1軒」放置すれば満額課税

医療
「遺族外来」で悲嘆にくれる遺族の心をケア

地域
地域でこんなに葬儀は違う!
ふんどし姿で納棺/大数珠を回す/紅白餅を配る/白米に砂糖を振りかけて供する

 自分がここ3ヶ月抱えてきた家族ロス、特に母ロスが落ち着いてきたタイミングだけに、自分の心身に起きたことを客観的に振り返ることができる。

 『オプションB』シェリル・サンドバーグを読む気力がちょっと出て来た。配偶者の死という危機に、シェリルはいつどうどんなことを感じ、今に至るのか。


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ひきこもり30年44歳 小遣い6万の是非70歳父 68歳母からの悲痛SOS
月23万円余り支給される年金で暮らしている高齢の夫婦。2人だけなら生活できるが、家にはひきこもり歴30年の44歳の息子がいて、家計は毎月9万の赤字。FPの筆者は、今後の生活を考えて息子に与えていたあるお金の削減を提案した。そのお金とは?

「そろそろお金の方も厳しくなってきました」
ある残暑の厳しい年のことでした。

私は汗を拭きながらご相談者の自宅に向かっていました。通常は私の事務所やその付近でご相談を受けているのですが、親御さんの強い希望もあり、かつ、私の事務所からそれほど遠くなかったため、今回はご相談者の自宅でお話をすることになりました。


向かった先は埼玉県南部のIさん宅です。

ご自宅のマンションにうかがうと、玄関でお母さんが出迎えてくださいました。ご挨拶をした後リビングに入ると、そこにはお父さんと緊張した面持ちのお子さんがいらっしゃいました。

お父さんは、私にこう言いました。

「今までは息子にお金のことで余計な心配はかけまいとして、ずっとお金の話はしてきませんでした。しかし、そろそろお金の方も厳しくなってきました。そこで一度専門家を交えて家族会議を開きたいと思い、この度自宅での相談を希望しました」

時間は止まったまま。息子の部屋の扉は開かない
そこで、まずは家族構成やお子さんのふだんの様子、ご家族の財産、収入支出の状況を聞き取るところから始めました。

家族構成は、お父さん(70)、お母さん(68)、ひきこもりのご長男(44)の3人暮らし。長男は高校2年の頃から勉強について行けなくなりたびたび学校を休むようになったそうです。出席日数や定期試験の点数の関係で、留年が決定したのをきっかけに高校を中退。
中退後は外出の機会もめっきり減り、ほとんどの時間を家の中で過ごすようになったそうです。

大事に大事に育てた一人息子が、なぜか生きる気力をなくしてしまった。昼夜は逆転し、日々、ゲームやパソコンばかり。親として何がいたらなかったのだろう……。それでもそのうち元気を取り戻して、また外の世界に戻ってくれる。親御さんはそう信じて疑わなかったに違いありません。

しかし、時間は止まったまま。息子の部屋の扉が開くことはありませんでした。

年間赤字108万円、あと5年で貯金が底をつく
中退後の何年間かはそうやって動揺し、心配し続けた親御さん。「このままではいけない」。あるとき、勇気を振り絞って声をかけたそうです。

「通信教育を受けてみたらどうかな?」
「気分転換にもなるから、気軽にアルバイトでもしたらどう?」


返答はありませんでした。親御さんが促したものの長男は乗り気にならず、何も行動を起こしませんでした。そのうち、何も行動をしない長男が家にひきこもり続けている状態が当たり前のように感じられていき、徐々に親御さんからの促しもなくなっていったようです。月日は流れ、ひきこもってからすでに27年も経過してしまいました。

ひきこもった当時、親御さんの年齢はお父さんが43歳、お母さんが41歳でした。まだふたりともバリバリと働き、精神的にも充実していました。未来はあると信じていたはずです。しかし、その力は加齢とともに衰えていきます。

長男は体調のよい時には親御さんが与える小遣いで欲しいものを買いに外へ出かけることがあるようです。小遣いが足りない月は親にせびることもしばしば。精神的に不安定になってしまう日もあり、親御さんは病院に通うことを勧めていますが、本人が嫌がって今まで通院をしたことはないとのことでした。

収入は年金だけ、財産は虎の子の500万のみ
次にご家族の財産、収入支出を伺いました。

▼財産
貯金……約500万円
※その他の財産なし
▼収入
お父さん……公的年金収入 210万円/年
お母さん……公的年金収入 74万円/年
※公的年金以外の収入なし
▽支出
生活費や家賃など……年額392万円
単純計算ですが、貯金500万円÷年間の赤字108万円=約5年で貯金が底をつく、ということがわかりました。

「ひきこもりの子に小遣い6万円」は正しいのか?
「えっ? うちにはもうこれだけしかお金がないの? やばいじゃん。どうすればいいの」

家計の状況やいずれ貯金が底をつくという現実を初めて知った長男。聞けば、家族のお金のことはとても気になったけれど、なかなか聞き出すタイミングがなかったとのこと。もっと早く教えてくれればよかったのに……とかなりショックを受けてしまったようです。

このご家族には他にも多くの課題が見つかりましたが、その分、私からの提案も多くなってしまいます。最初から多くの提案をしてしまうと何から実行していけばよいのか迷ってしまい「結局何も行動しない」というリスクが高くなってしまいます。

どんだ解決策でも、それを実行しなければ現実は変わりません。そこで長男を含めたご家族での話し合いの結果、まずは以下の2点を早いうちに確実に実行する、ということで覚悟を決めていただきました。

・長男の小遣いの減額
・住み替え先を探す。可能なら早目に住み替える。

この2つの提案を実行するだけでも、年間の支出はかなり改善します。

長男の小遣いは月6万円。小遣いの主な使い道は、お菓子、ジュース、マンガ、ゲームソフト、パソコンのゲームや周辺機器、映画、アニメグッズ、フィギアなど。足りない月は追加で請求していたため、小遣いだけで年間約80万円もかかっていました。

「小遣いは減らしてください。月3万円あれば大丈夫です」
長男の小遣い減額の話になった際、長男自らがこう切り出してくれました。

「小遣いは減らしてください。月3万円あれば大丈夫です。足りなくなってもせびることはもうしません」


ここで注意いただきたいことは「小遣いは0円にしない」ということです。

ひきこもりのお子さんに小遣いを与えること自体は決して悪いことではありません。お金を遣って欲しいものを買いに行くという活動は、お子さんが社会とつながるために必要不可欠なものだからです。

ただ、今回のご家族にとって「月6万円+アルファ」という金額はちょっと多かったように思われたので、減額という提案をさせていただきました。

次に住まいに関するお金の見直しです。マンションの家賃や管理費は月額計11万円。お父さんが現役世代の時は何とかなっていましたが、退職後、年金生活に入った後はこの月額11万円はかなりの出費と感じていたようです。

退職後はご夫婦の間で何度か住み替えを検討したこともあったようです。しかし、長男の性格上、住み替えには応じないはず、と思い込んでいたため、なかなか踏み出すことができなかったとのこと。

そのような心配も今回の家族会議で払拭されました。

長男は家族のお金の見通しを知ったため、住み替えの提案には反対しませんでした。ただし、住み替えをするにしても家族の希望でやっぱり地元にしたい、とのこと。話し合いの結果、最寄り駅からは遠くなりますが家賃6万円台の物件を探していただくことにしました。

以上のことを踏まえた結果、年間支出は290万円ほどになりました。家族の収入が284万円なので、大赤字のままの状態はひとまず改善できることになりました。ただし、この家族のケースは後日、新たな展開もありました。それについてはまたの機会にでも。

ひきこもり、ニートの子を支援してくれる団体や人とは?
今回のご相談では、まずは長男に家族のお金の見通しを知っていただくことから始めました。今回のケースに限らず、ひきこもりのお子さんであっても、将来のお金に不安を持っているケースは少なくありません。ひきこもり予備軍ともいえるニートの子を抱えている家庭でも、同居する働かない子どもの「コスト」は徐々に重荷となっていきます。


その場合、今後のマネープランなどに関して家族だけで話をしようとしても言い争いになってしまい、うまくいかないこともたびたびあるようです。そのような時は家族の中だけで何とかしようとせず、可能な範囲で外部の支援者の助けを借りる、ということも検討していただければと思います。

支援者とは、たとえば以下のような方々です。

●お金に関するご相談なら、ひきこもりに理解のあるファイナンシャルプランナー。
●心のケアや安定を求めるなら、精神科などの専門医師。
●障がい年金なら、年金事務所の相談窓口や区役所の国民年金課。
●自立支援医療や障がい者手帳なら、区役所の障がい福祉課(※障がい福祉課は地域によって様々な呼び名があります。以下同じ)。
●ひきこもり全般のご相談なら、ひきこもり地域支援センター、精神保健福祉センター、保健所など。
●就労支援(障がい者の就労支援)なら、就労継続支援などを行っている団体やハローワークの障がい担当窓口、区役所の障がい福祉課など。
●同じ悩みを抱えているご家族との交流なら、「親の会」。

そのほかにもご家族の状況に応じて、適切な支援者がいらっしゃると思います。家族の中だけで解決しようとせず、ぜひ外部の力を借りることを検討してください。
 私がもう少し数日早く行動を起こしていたら、弟をひきこもり死から救えたかも知れない。後悔と自責の念。
「60代のひきこもり」が増えている働けない子どもをどうすればいいか
 私のご相談者の中には、お子さん側がすでに60代に入られたケースが何例も出てきています。50代のご相談者は、もう珍しくありません。ご相談者の親御さんの年齢が80代というケースも増えていて、中にはすでに「親亡き後」へ突入している人も出てきています。ひきこもりの高齢化は、待ったなしの状態になってきているのです。
 「高齢化」のほかに見逃せない問題は、ひとつのご家庭に、「働けない状態のお子さんが複数いる」というケースのご相談が増えていることです。2人とも働けないだけではなく、中には3人や4人のお子さん全員が働けない状態のご家庭もあります。
調べ物中。

【男と女の相談室】家の中で寝ているうちに凍死する 手足温かい人は体の冷えを疑え

 途中引用。
体には体温を一定に保つ仕組みがある。脳、心臓、胃、腸、肝臓など重要な臓器が収められている体の中心部は、37度に保たれるのが適温だ。寒さで体温が奪われそうになると、体をぶるぶる震わせて筋肉で熱をつくり、手先や足先の毛細血管を収縮させ、温かい血液を中に閉じ込めて熱が逃げるのを防ぐ。

「冷え性」は、体の中心部は37度に正常に保たれているが、様々な原因により手先や足先の毛細血管の収縮がうまくいかず、手足が冷たくなる人が多い。しかし、手足が冷たいことは本人には辛いが、手足から熱が逃げないので、体の深部の温度は守られているわけだ。

一方、「低体温症」は、体の中で熱をつくる機能がうまく働かず、もともと中心部が35~36度以下と、正常より1~2度以上低い人をいう。わずか1~2度の違いだが、体温の低下が免疫機能を悪化させ、感染症にかかりやすい。たった1.5度低いだけで、心筋梗塞などの重い心臓病のリスクを2~3倍高めるという研究報告もある。

ロレツが回らなくなったら救急車を呼ぼう

特に高齢者は、血管が硬くなって毛細血管が収縮しなくなり、寒い時でも熱を逃がさないシステムが働かなくなりがちだ。手を触るとポカポカしているのは、熱が手の表面から逃げているためだ。そのうえ手足が温かいので、本人は体の深部の体温低下に気づきにくい。厚着などの保温対策を怠っているうちにどんどん体が冷たくなっていく。

実は、凍死などの重大症状は屋外より室内の方が多い。2011年に日本救急医学会が発表した全国の低体温症による救急搬送事例報告では、屋内での発症者が屋外の3倍で、患者の平均年齢は71歳だった。屋内だと薄着になるので、冷たさの自覚がないまま体温低下が進行しやすい。また睡眠中に体温が下がるケースも多い。家族の目の前で突然、ブルブル震えて倒れる人も珍しくない。
 

 虚血性心疾患→室温で凍死というのはあり得るみたい。。自分の尿で手足が冷えていたから?
(ニッポンの宿題)長引くひきこもり 山本耕平さん、中川健史さん

 途中引用。
 一度社会に出て働いてからひきこもる中高年齢層への支援は、若年層に比べて手薄です。長期化、高齢化を招いている大きな要因の一つだと考えています。

 要因は実に様々で、ひきこもるのを防ぐ、あるいは抜け出す単一の妙手はありません。発達障害や精神障害、中年以降に多いとされる内臓疾患など、直接的な原因が明らかな人は、医療面から解決につながる可能性が高まります。一方、自己責任論が蔓延(まんえん)する世の中で、自身の存在感を否定され、生きる価値を見失ってひきこもる人がはるかに多い。解決に時間がかかりますが、居場所づくり、一般企業とは違う代替的な働く場の提供など、いろいろな対策を総合的に組み合わせる必要があります。

 行政はおしなべて「窓口に相談してくれたら、支援します」という姿勢です。外出できずひきこもらざるを得ないのに、ハードルが高くないですか。支援策が「現実社会への適応」に偏っているのも問題です。例えば相手の目を見て話す訓練があります。「同僚と会話が続かない人」向けの就労支援の一つですが、「自分には生きる価値がない」と感じている人に、根本原因を取り除かずに技能訓練だけを行っても、効果は薄い。
 本当に。家族が引き受けるには重すぎる負担。支える側も経済的にもメンタル的にも長期間のたたかい。
たまたま、解剖医へのインタビュー記事をネットで見かけたのでリンク。不思議・ミステリー系のTOCANAなので表題が生々しいが。

年間300体「死体解剖医」に聞いた、社会的弱者の死にざまが残酷すぎる! 日本社会が抱える“死体格差”のリアル
 兵庫医科大学・法医学講座主任である西尾元教授は、解剖医として20年にわたり、粛々と解剖台の上の遺体と向き合ってきた。西尾教授の新著『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)は、実体験に基づいた解剖現場の生々しい死の真実と、格差社会が招く“死体格差”についての詳細が描かれている。
借金苦で自身の心臓を刺して自殺した遺体、リストラ後に家賃滞納のアパートで凍死した遺体、認知症の妻を介護入浴中に溺死した夫の遺体……など、さまざまな不幸な背景によって生まれた死体たち。本書は、そのような数多くの“孤独な死体”に優しく向き合って来た西尾教授だからこそ描き出せた魂の一冊である。

 今回は、「死体格差」を招く現代日本社会の死の闇について、西尾教授に聞いた。


■増え続ける孤独死

――本書には、老い、孤独、貧困、病……などの不幸な背景によって生まれた死が描かれています。けれど、これは決して他人事ではなく、誰にでもありうることだと寒気がしました。いわゆる「悲しい死」を迎える主な原因は、やはり貧困なのでしょうか?

西尾先生(以下、西尾)「一般的には、そういうことが言えると思います。ただ、正直言うと普段仕事をする際には貧困がどうとか、そういったことはあまり意識していませんでした。しかし、改めて振り返った時に、『貧困層の方の遺体をたくさん扱っている……』と感じたのです。

特にここ数年は、生前「生活保護下」にあった方の遺体が解剖に回ってくることが増えました。会社をリストラされるなど、小さなつまずきから貧困に転落したのだろうと思われる遺体も数多く運ばれてきました。所持金はほとんどなく、胃や腸の中はからっぽ。おそらく長く風呂にも入れなかったのでしょう。爪や髪の毛が伸び放題で、全身の皮膚表面が垢で茶色っぽくて不衛生な状態なんです。けれど、そういった貧困の遺体が解剖に回ってきても『また来たか』という感じで、珍しくもなく、私にはありふれたことだったのですが、改めて考えると、悲しい死と貧困は繋がっているな、と。

 また、貧困層だけではなく、経済的には恵まれていても、一人暮らしの人もいまして。脳内に小さな出血が起こって、動けなくなり、電話をして誰かに助けを求めることもできないまま、孤独に凍死した人もいるんです。だから、経済的に恵まれている人だって『悲しい死』になりうるわけです。でも確率的には、貧困などの、社会的弱者といわれる人が解剖に回されやすいと言えると思います」

――先生が解剖されるのは、事件性がある遺体や死因不明の遺体ということですね?

西尾「私たちの法医学教室の場合、4分の1が『司法解剖』といって犯罪性が疑われている遺体。残りの4分の3が『行政解剖』といって犯罪性はないんだけれど、死因が分からない遺体。つまり、『行政解剖』です」

「手のひらにのせた脳の数は3000個」死体解剖医に聞いた“いまだ解明されない死体の謎”とは? 検索NG “グリーン姉さん”についても解説
――死因についてお尋ねしたいのですが、分からない場合は死体検案書に「不詳」と書かれるわけですね。その中でも先生が特に悩まれたような、印象に残っている謎の死因というのはありましたでしょうか?

西尾「不詳といってもいろんな理由があります。腐敗が進んで白骨化したものや、ミイラ化したものなど、骨や皮ばかりになった遺体では、解剖しても死因を究明することは難しいです。ただ、死後まもなくの新鮮な遺体であるにもかかわらず死因が分からない場合もあり、こちらとしてもフラストレーションがたまります。

 法医解剖では原則的に頭蓋腔(ずがいくう)、胸腔、腹腔を開け、体内の臓器をすべて取り出してくまなく観察するので、遺族からすれば、『遺体に傷をつけて解剖までして、なぜ死因が分からないのか?』と疑問に感じますからね。でも、残念ながら、分からないものは分からないのです。『死因は、今の法医学の診断技術ではとらえきれませんでした』としか、言いようがないのです」

 死因調査のために東京都監察院で体内の臓器をすべて取り出された弟なのだが、死因「不詳」で終わりそうな気がする……。
最近の家族の死去で行政解剖に送る場面があったので、メモ。

警察に届け出が必要な異状死
・全ての外因死(災害死)とその後遺症、続発症
・自殺、他殺
・死因不明、内因か外因か不明

 病院で亡くなっていたら医師が死亡診断書を書いてくれるけど、自宅で亡くなった時にかかりつけ医に往診してもらわずに救急車を呼んだりすると、警察に届け出が必要になる。また救急車で搬送され、搬送先の病院で死亡が確認された時も死因がはっきりしないと警察に届け出が必要。

 警察署に巡回する監察医が死亡確認し、死亡診断書を出してくれる。これを市町村役場に持っていって火葬や納骨の許可証をもらうのだが、死因がはっきりしない場合はこれだけでは済まない。

行政解剖
行政解剖は、異状死の死因を解明するために行う解剖の中でも「犯罪性の疑いが認められない」場合に適用されます。

事件や犯罪の疑いはないものの、外見だけでは、死亡原因が判断できない場合に行われます。(事件性のある場合は、司法解剖になります)

路上での行き倒れ、自殺、交通事故などでも、明らかに犯罪性が認められない場合には、行政解剖になるケースもあります。同時に深刻な医師不足、予算不足から、解剖が行われない問題も指摘されています。

解剖に際しては、遺族の承諾が必要となります。

 私が立ち合ったケースだと、最寄りの警察署で監察医が死亡確認したものの(その時点で事件性がないと判断されている)、死亡原因が判断できないため、亡骸を東京都監察医務院に移送された。当日は死亡原因がわからなかったため、おそらくは内臓と組織の一部が標本として採取された……棺桶や浴衣などの用意、亡骸の湯灌や着付け、そして通夜や葬儀のための死化粧などは葬儀会社の方々が手配してくれた。そうしないと、警察署から東京都監察医務院への移送、医務院から斎場などへの移送は税金で賄われるが、棺桶や着物などがないという困ったことになるそうだ。

 行政解剖の結果は40〜60日後に遺族に通知されるのだが、私が立ち合ったケースは40日以上経過した今もまだ通知が来ていない。また、死因が確定する保証はないので、通知が来るとして「死因不詳」になる可能性もあるのではないかと思う。
亡くなった家族は自分でホームページを持っていないし、SNSもアクティブではなかった。なので、LinkedInだけプロフィールを削除申請。

https://www.linkedin.com/help/linkedin/answer/2842?lang=en
The member's name
The URL to their LinkedIn profile
Your relationship to them
Member's email address
Date they passed away
Link to obituary
Company they most recently worked at
 申請フォームがあるので、記入して送信。
先月、85歳の母が亡くなったので対象者が身近にいなくなってしまったが、これ、孤独死が増えるだろうなぁ。

「貧しい老人は自宅で死ぬ」という冷血格差社会の固定化
 お年寄りの健康と命より、“安倍サマ”のメンツが大事ということだ。衆院厚労委は安倍首相に森友学園絡みの質問をぶつけた野党に与党がハラを立て、介護保険関連法の改正案を強行採決してしまった。

 一定年収以上の高齢者に介護料の3割負担を強いる法改正をこんな形でゴリ押ししたのだからムチャクチャだ。

 高齢者の介護料負担は2年前から2割に増えたばかり。負担に耐えられず特養ホームを退所するケースも出ているのに、安倍政権の「老人イジメ」は止まらない。

 この春からは高齢者狙い撃ちの負担増ラッシュ。4月には75歳以上の医療保険料の「特例軽減措置」が縮小し、収入に応じて支払う「所得割」のうち、低所得者への5割軽減が2割にカットされた。

 来年度には特例そのものをなくすというから、血も涙もない。これでは下流老人は病院にも行けない。
8月には「高額療養費制度」で定めた70歳以上の医療費負担の上限額が跳ね上がる。対象者は実に約1400万人。年収370万円未満だと、入院を含む負担上限が4万4400円から5万7600円にアップする。

 すでに70~74歳の窓口負担を原則2割に引き上げ、75歳以上も1割から2割への負担倍増案も検討中だ。こうして病院通いのハードルを上げながら、虎の子の年金を株式市場の鉄火場にブチ込んでいるのだから、とんでもない話だ。

 65歳以上のうち、生活保護基準以下の低年収層は推計200万人もいるのに、冷血政権には「貧困と格差」を解消する意欲は一切ない。

「『老後破産』や『下流老人』という言葉が定着する中、むしろ『貧しい老人は病院に来るな』『国のカネを使わず自宅で死ね』というサジェスチョンすら感じます。基本的人権から逸脱した政権が進めるのは、貧しい人が死ぬまで貧困に苦しむ格差の固定化です」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)

 長寿がリスクになるとは、つくづく嫌な時代だ。

悲惨な孤立死が増加…遺体の腐敗が進み異臭で発見、身元確認が困難
 高齢化社会が急速に進み、今や国民の4人に1人以上が65歳以上です。また、核家族化が進んだために、「一人暮らしの高齢者」も増えています。それに伴う高齢者の「孤独死」の現状について今回は考えてみます。
 私たちは、単身世帯者が自宅で死亡したケースを「孤独死」と呼んでいますが、その定義を調べたものの、法令や行政の文書で定められたものはありませんでした。
 見つかったのは、内閣府が2010年に発行した『高齢者白書』の中の記載で、「誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な孤立死」というもの。
 ここで私が注目したのは、「相当期間放置される」という表現です。「しばらく顔を見ない」とか「新聞が溜まっている」という段階で、死後、何日かが経過しているでしょう。そして、「異臭がする」などの通報で、警察官によって発見されるケースもあります。
 警察官が発見した時には、死体の腐敗が進行していることも多いはず。ですから、「相当期間放置される」という表現になったのかと思います。また、このような孤独死は、誰にも看取られないという寂しさに加え、変わり果てた姿になりますから、先の白書に記されていたように「悲惨」という言葉が適切かもしれません。
50代の孤独死発見が遅れるのは「気にも留めてもらえない」?

 東京23区は監察医制度が施行されているので、「変死」はすべて東京都監察医務院の監察医(死体検案を専門に行う医師)が扱います。
 某年、都内のある施設で扱った変死に占める孤独死の割合は、男性が7%、女性が3.9%でした。平均年齢は、男性が63歳、女性が72歳と、その地区の平均死亡年齢(男性が74歳、女性が80歳)よりも低いことがわかりました。
 死因は病死・自然死がほとんどですが、なかには死後変化によって判定できないものもありました。
 また、大阪府監察医事務所の調査によると、孤独死が発見される平均日数は、男性が6.8日、女性が2.4日。男性のほうがなかなか発見されないようです。年齢群別に発見までの経過日数を調べると、90歳以上は約4日、70代は約5日でしたが、50代は約9日もかかっています。
 高齢になると周囲の人や家族も心配してくれるので発見が早く、50代は気にも留めてもらえないということなのかもしれません。
 発見に至ったきっかけを見てみましょう。日頃から介護を受けており、介護者が訪れたときに発見したという例が最も早く、死後から平均で2.7日でした。
 発見件数では「異臭がする」という通報によるものが最も多く、死後から平均で14.8日でした。


 孤独死が発生すると、どのような弊害があるのでしょうか? 社会的に次の3点があります。
①身元確認が必要になる
 死後変化が進行することで顔貌が変化し、親類が確認できないことがあります。指紋の登録があるのは一部の人ですし、ミイラ化や腐敗などで指紋の採取もできないことがあります。
 この場合、遺体から採取した試料と家族から得た試料との間でDNA鑑定を行わなければなりません。費用と時間を要することはおわかりいただけるでしょう。
②犯罪が隠蔽されるおそれ
 たとえば、何者かが侵入して殺害したとします。発見されるまで、犯罪の事実が確認できません。また、死後変化が高度になることで、遺体に存在していたはずの創傷がわかりにくくなります。したがって、犯罪が隠蔽されたり、事件の解決に支障をきたすおそれがあります。
③環境に悪影響を及ぼす
 腐敗が進行すれば、異臭だけではなく、その周囲に体液や死体の一部が浸潤します。また、ハエが集まり卵を産むとウジが発生します。したがって、衛生状態を悪化させることになります。
孤独死を防ぐためには?

   では、孤独死を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?
 高齢でも介護を受けていたり親密な付き合いがある人は、万一のことが起こっても誰かが間もなく発見してくれます。つまり、社会的に孤立している状態をなくすことが重要です。
 千葉県のある地域の自治会は、独居高齢者を見守るというルールをつくっています。電気が消えたままである、洗濯物が2日にわたって干したままであるなどの時には、自宅を訪問することになっているそうです。その結果、具合が悪くなって倒れていたのを発見でき、一命を取り留めたということがありました。
 このような対策を地域で推進するのはいかがでしょうか。そうすれば不幸な孤独死は減少していくはずです。
(文=一杉正仁)

一杉正仁(ひとすぎ・まさひと)
滋賀医科大学社会医学講座(法医学)教授、京都府立医科大学客員教授、東京都市大学客員教授。厚生労働省死体解剖資格認定医、日本法医学会指導医・認定医、専門は外因死の予防医学、交通外傷分析、血栓症突然死の病態解析。東京慈恵会医科大学卒業後、内科医として研修。東京慈恵会医科大学大学院医学研究科博士課程(社会医学系法医学)を修了。獨協医科大学法医学講座准教授などを経て現職。1999~2014年、警視庁嘱託警察医、栃木県警察本部嘱託警察医として、数多くの司法解剖や死因究明に携わる。日本交通科学学会(副会長)、日本法医学会、日本犯罪学会(ともに評議員)、日本バイオレオロジー学会(理事)、日本医学英語教育学会(副理事長)など。
連載「死の真実が"生"を処方する」バックナンバー
※ 初出/健康・医療情報でQOLを高める「ヘルスプレス」

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2017/04/post_18577_2.html
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私はこの問題にうまく対処できなかった。

高齢ニートの兄弟を捨てる人たち

 リンク先が404 Not Foundなのだが。
筋金入りの引きこもりニートの兄が死んだ。餓死だった。俺は実兄を見殺しにした。
親が死んだら負担は兄弟に?深刻化する“高齢ニート”問題
プロフィール
HN:
まりあっち
性別:
非公開
自己紹介:
タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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