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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
もともと歴史ドキュメンタリーが好きではあるのだけど、8月なので現代史強化月間。

NHK 映像の世紀プレミアム 選(2)「戦争 科学者たちの罪と勇気」
20世紀、科学は戦争のあり方を一変させ、戦争もまた科学を進歩させた。エジソン、キュリー夫人、アインシュタイン、湯川秀樹など、科学者と戦争の宿命的な関係を描く。

新旧2つの「映像の世紀」を合体させた豪華版。世界初の有人飛行を成功させた直後に軍用機を開発したライト兄弟、ナチスのもとで培った弾道ミサイルの技術によってアメリカのアポロ計画を成功させたフォン・ブラウン、マンハッタン計画の責任者として原爆を生み出しながら戦後は水爆開発に反対したオッペンハイマー博士。科学者と戦争の宿命的な関係を描く。(初回放送:BSプレミアム 2016年)
 近現代の科学史そして戦争のテクノロジー史に名前を残すビッグネームと画像映像ががんがん出て来る。機関銃の発明者としてリチャード・ガトリングが出て来た時に「あのガトリング銃の」と反応する私は幕末ファン。

NNNドキュメント「メアリーが伝えるヒロシマ
アメリカ人のメアリー(29)。大学生のとき訪れた長崎と広島で祖国が投下した原爆の惨状を知りました。「自分たちは恨まれているのではないか?」そう感じていた彼女は憎しみを置いたまま前へ進もうとする被爆者たちと出会い、広島平和記念公園でピースガイドを始めます。被爆から76年、被爆者の声が直接聴けなくなっていく中、彼女は国を超え、世代を超えて伝え続けます。繰り返してはいけないこと、忘れてはいけないことを。
 日本テレビは普段見ないのだが、週一のドキュメントはなかなか質が高く、NHKのドキュメントとバッティングしたりするとどちらを取るかすごく悩む。今回もひとりのアメリカ人(広島で被爆者の体験談を英語で伝えるボランティアNPOを立ちあげている)の原爆や戦争への視点、家族や周囲の方々の視点を伝えていてよかった。

NHKスペシャル「開戦 太平洋戦争 日中米英知られざる攻防
「開戦 太平洋戦争〜日中米英 知られざる攻防〜」
中国国民政府を率いた蒋介石の膨大な日記の全貌が明らかになった。近年公開された蒋の外交史料と合わせて浮かび上がるのは日中戦争の国際化をもくろんだ戦略である。そしてアメリカ・イギリスの思惑も交錯しながら太平洋戦争開戦へとつながっていたのである。一方で、日本は多くの選択肢がありながら「引き返し可能地点」を何度も失っていたことも明らかになった。太平洋戦争開戦秘録から浮かび上がる現代への教訓とは。
 戦略、ロジスティクス、情報インテリジェンスは日本の歴史的な欠点とつくづく感じる。事実やデータを見ず、こうあって欲しい、都合の悪いことは起こらないことを前提とする、という悪癖は今の政府の欠点にもつながる。

NHK映像の世紀プレミアム「中国"革命"の地と涙
2千年続いた皇帝支配を打破した辛亥革命。日本軍の降伏式、若者達が暴走した文化大革命、民主化を叫ぶ若者達の血で染まった天安門事件。激動の百年を天安門を舞台に描く。

中国共産党の結党から百年。“革命”の血と涙を発掘映像で描く。ソ連が派遣したカメラマンが撮影したカラー映像は、天安門で建国式典に臨む毛沢東を鮮やかな色彩で捉えている。激動百年の舞台となってきたのが天安門だった。革命の父・孫文の肖像が掲げられ、終戦時には20万の人々が見守る中、日本軍の降伏式が行われた。文化大革命では、暴走する若者の熱狂であふれた。そして天安門事件では、民主化を叫ぶ若者達の血で染まる。
 映像資料が圧倒的に豊富で、辛亥革命以降・天安門事件までの中国近現代史が一本でわかるという優れもの特集だった。
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終戦の日というか、大日本帝国がポツダム宣言受諾して全面降伏した敗戦の日であることを忘れてはならないと思う。

NHKスペシャル
「銃後の女性たち〜戦争にのめり込んだ“普通の人々”〜」
かっぽう着にたすき掛け。戦時中のドラマでたびたび登場する「国防婦人会」の女性たち。新たに発見された資料や取材から、戦争を支えた女性たちの意外な「思い」が明らかになった。女性の活躍の場が少なかった時代、国防婦人会への参加は「社会参加」の機会だった。「社会の役に立ちたい」と懸命に生きた女性たちがなぜ自身を抑圧するようになったのか。戦争に協力していった女性たちの、これまで語られてこなかった心の内に迫る。
 結婚したら家庭に入って家事と子育てに専念すべきとされていた戦前の主婦が、うるさい姑にも納得してもらえる社会参加の手段が唯一国防婦人会への参加だったとか。駅のホームで夜明かしして、汽車で移動する兵隊さんに差し入れをしたこともあったとか。あるいは、男の子を育てて戦場に送らないと一人前と思われず、女の子だけの家庭にはプレッシャーがあったとか。同調圧力のおそろしさ。
 戦後、積極的に軍国主義を唱導したことを恥じて、教職に戻らず、故郷にも戻らず、ひっそりと後半生を生きた女性。歓呼の中を戦場に送られ、敗戦後は誰ひとり迎えのない故郷に戻った復員兵。
 証言する人たちも90代。亡くなった母の世代から直接話を聞けるのも、この何年かも知れない。

NHKアナザーストーリーズ
タイトルが和製英語で好きじゃない、のだが。
「日航機墜落事故 命の重さと向き合った人々」
1985年8月12日に起きた日航機墜落事故。犠牲者は520人、生存者はわずか4人だった。その最前線で闘った人々がいた。墜落現場にいち早く入り、生存者救出の一報を伝えたカメラマンの葛藤。生存者の救命と亡くなった人たちの身元確認に関わった看護師たちが明かした思い。事故の原因と責任を追求し続けた遺族と警察。想像を絶する現場で、それぞれのやり方で命の重さと向き合った人々の姿に迫る。
 旅行会社で働いていた時の大事故なので、高田馬場の冷房なしアパート6畳間でテレビのニュースにかじりついて見ていた時の暑ささえ思い出される。
 事故の原因については隔壁修理の不備と説明していたが、事故の瞬間に尾翼が破損したことを伝えていた。
NHK 終戦ドラマ
しかたなかったと言うてはいかんのです
太平洋戦争末期、帝国大学医学部の医師たちによって捕虜への実験手術が行われ、8人の命が奪われた。命を救うはずの医師が犯した恐ろしい罪とその裏に隠された真実。死刑判決を受けて自分自身と向き合う医師と、その判決に異議を唱え、公正な裁きを求めて奔走する妻。それぞれの罪を背負った死刑囚たちとの出会い。深い苦悩の果てにたどりつく、ありのままの真実とは何なのか?人間の狂気と正気を描き出すヒューマンサスペンス!

 九州帝大で実際に起こった米兵捕虜の生体解剖を取り上げたドラマ。人体実験=human experimentとして、B29のパイロットなどが犠牲になった。
 助教授だった鳥居(妻夫木聡)は、責任者の教授が自死した後に責任者として責任を問われ、死刑判決を受ける。妻(蒼井優)は、事実関係が間違ったまま下された死刑判決に異議を唱え、公正な裁きを求めて闘う。
 人道上許されないことをした、反対だったのに止められなかった、と良心の呵責に苦しみ、死によって許されたいとまで思い詰める主人公と、理に合わない裁判内容に疑問を呈して手を尽くす妻、どちらも迫真の演技だった。でも思わず泣いてしまったのは、面会で一言も口をきかず毅然としていた長女が、面会終了で連れて行かれる父親に号泣した場面だった。

TBS報道特集では、以下の特集記事。
・A級戦犯の遺骨行方示す文書
・戻らぬ海没遺骨 遺族の思い
・闇に葬り去られた戦時中の事故 朝鮮半島から徴用工として連れて来られ、労働中に事故で亡くなった方の遺骨が故郷近くで埋葬された

ETV特集「“焼き場に立つ少年”をさがして
原爆投下後の長崎を訪れた米軍カメラマン、ジョー・オダネルが撮影した「焼き場に立つ少年」。近年ローマ教皇によって取り上げられたことで世界から注目を集める写真だ。しかし撮影から75年経つにも関わらずその撮影日時や場所は謎に包まれたまま。番組では米軍が戦後九州で撮影した約4千枚の写真を主な手がかりに写真を多角的に分析。原爆孤児らの証言をひもときながら「焼き場に立つ少年」が生きたはずの戦後の日々を見つめる
白井聡『主権者のいない国』も読了。『永続敗戦論』ともども、私の戦後日本への視点に補助線を引いてくれる日本論だった。キーワードは「敗戦の否認」、サンフランシスコ条約から日米安保条約、そして集団安保とひたすら米国への従属と依存を高める一方でアジア諸国に対して高圧的である日本の根幹にそれがある。どうしようもない愚鈍さを示す安倍晋三がなぜ8年間も政権を維持できたか理解を深めたが、ますます嫌悪感が募るのであった。
日航機墜落事故から36年 遺族や関係者に限って慰霊の登山

 人には、直接に自分に関係なくても、特に心に残る事件や事故があることがある。私より少し上の世代にはケネディ大統領の暗殺事件(確か、アメリカから日本に同時中継が可能になったから直後だった)、私にはたとえばアポロ月面着陸、大阪万博(国民の半分が観に行っているのだが、私は行っていない半分だった。にも関わらず、給食のナプキンは会場見取り図が印刷されていたのを使っていた)、あさま山荘(小学校高学年だった。学校の授業に関係なく、テレビ中継を見せてもらった)など。

 日航ジャンボジェット機墜落事故も、忘れられない事件だ。

 当時、私は旅行会社に入ってペーペーの社員だった。家族との折り合いが悪く、実家を出て、高田馬場の6畳一間にトイレ・キッチン付風呂なしで月4万6千円のアパートの2階に住んだ。テレビは押し入れの上に置いていた。真夏で暑かったが、当時はエアコンをつける金がなくて、窓を全開にして扇風機でしのいでいたと思う。

 1985年8月12日。ちょうどお盆で3日間の休みに入っていたので、日航機が失踪した時からずっとテレビのニュースを見ていた。当時はつくば博開催中で、羽田から大阪への最終便である123便は満員だった。消息を絶った123便のニュースは夜のニュースで取り上げられ、日没で捜索が難しくなった。

 翌日、機体が御巣鷹山で発見された。この辺りのいきさつについては、今でも謎があると思う。わずかに生存者が見つかったが、事故の全容は今もわかっていない。
映像の世紀(11)JAPAN 〜世界が見た明治・大正・昭和〜
20世紀の初め、日本は国際社会の一員としての地位を確立した。日露戦争での勝利をきっかけに表舞台に立ち、その後の韓国併合、シベリア出兵、満州国建国へと突き進む。さらに太平洋戦争、敗戦、占領から戦後復興へと至る日本の歩みは、どのように世界に伝えられたのだろうか。外国人のカメラマンが記録した明治末期から昭和20年代末までの映像と外国人が残した記録を軸に、世界が見つめた「JAPAN」を描く。

 日露戦争から東京裁判・安保条約まで。サマリーとしてよく出来ている。

やっと東京五輪2020が終わった。
「スポーツウォッシング」せやろがいおじさん
「祝賀資本主義」斎藤幸平

 白井聡『主権者のいない国』をポツポツ読みながら、NHKの太平洋戦争特集と映像の世紀を視聴中。

NHKスペシャル
8/9放送『原爆初動調査 隠された真実』極秘資料が語る"人体影響の手がかり"
8/10放送『忘れられた戦後補償

映像の世紀
8/10放送『(7) 勝者の世界分割』〜東西の冷戦はヤルタ会談から始まった〜
8/10放送『(8)恐怖の中の平和』〜東西の首脳は核を背負って対峙した〜
8/11放送『(9) ベトナムの衝撃』〜アメリカ社会が揺らぎ始めた〜
8/11放送『(10) 民族の悲劇果てしなく』〜絶え間ない戦火 さまよう人々〜
今日で東京五輪も終わりだが、ニュースの五輪コーナーすらほとんど見ずにやり過ごした。代わりに読書し、録画しておいたドキュメンタリーを視聴した。

『永続敗戦論 戦後日本の核心』白井聡(講談社+α文庫) リンク先はブクログ

NHKスペシャル
8/7 NHKスペシャル選『証言と映像でつづる原爆投下・全記録』
8/7 NHKスペシャル選『原爆投下 10秒の衝撃』
8/7 NHKスペシャル選『原爆の絵』
8/8 ETV特集 『日本の原爆開発〜未公開書簡が明かす仁科芳雄の軌跡〜』

 4年前に家族を続けて亡くした心労でうつ再発してからというもの、テレビやマンガは読めるが大量の活字が読めず、仕事でもレポートをページ単位や段落単位でちまちま読み書きしながら何とかやっている状態なのだが、『永続敗戦論』は久しぶりに何とか読み通した一冊。
 3.11、集団安保法、沖縄基地問題、羽田新飛行ルート、東京五輪、コロナ対応、などなど、折々の事件に都度都度、なんで日本はこんな国なのかと問うてきたことへの答えが掴めてきた。
先週から毎日、100人を超える新規患者が出ている。小池都知事は選挙戦用のプロモーションだったと言わんばかりに東京アラートを無くし、その後にこんな状態。新宿や池袋の「夜の街」で検査しているからという話だが、人材派遣会社で職場感染が出るなど市中感染の気配がある。しかも、検査の陽性率が29%とか、高い。

 こちらは自営業の体であるから、公共のトイレを使う必要のある外出はしない、外食も散髪も極力しない、というスタイルで自衛を続けている。当社比ではあるが、料理のレパートリーと腕は上がったと思う。
検査された人の数がわからないので毎日の新規感染者数に一喜一憂しないようにしているが、今日はいきなり47人/東京都。

 二週間前の週末、天気がよくて我慢しきれず外出した人の数が増えたことの反映か。

 今日から一週間の様子を注視。夜の街関連だけとは限るまい。
プロフィール
HN:
まりあっち
性別:
非公開
自己紹介:
タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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