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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
NHKクローズアップ現代で「"ヤバい""エグい"は危険!?注目される感情リテラシー」を見た。

NHKクロ現「急増 闇バイト・校内暴力 背景に何が」

闇バイトのリクルーターに引っかかって受け子になって刑務所に収監されている若年者の心理的特徴が示されていた。自分の感情を認識する能力に著しく欠け、"ヤバイ"とか"エグい"とか一言で喜怒哀楽すべてを表現するために感情のボキャブラリーがない。ロボットのようだ。闇バイトのリクルーターは「話を聞いてやるだけで、すぐに従う。操るのは簡単」と言っていた。

8年前、54才の春に自死した弟は、そういう面が強かった。喜怒哀楽の波がなくフラットで、家族の誰に対しても表面的な対応しかなく、タバコやアルコールやゲームに対する依存性が強くて、常に現実逃避しているように見えた。

無理もないのだけど。家庭では父親に敵視され(これは両親が次々に亡くなったり、子供の時から父親の借金に追われたりしていたアダルトチャイルドだった父の生育環境が大きく影響していたと思う)、小中学校ではいじめっ子に虐められ、自分の感情に蓋をして生きるしかなかったのだろう。

大学時代は落研に属したり喫茶店でバイトしたり、社会人になってからは職場の同僚というか先輩についてスキー旅行したりと、社交性があった時もあった。けど、正社員として勤めた先では首を切られても仕方がない(母が言うには。おそらくは、勤め先で取引先からの支払を懐に入れたというような、金絡み)ことがあったり、仕事を覚えないとか、トラブルがあった時に固まってしまって何もしないとか、単純作業のバイトでも続かないような欠点があったようだ。さらに、慢性的な腰痛があり、単純作業もできなくなって自分の殻に閉じこもった(これに関しては、外出してゲームセンターに入り浸る行動も推測されたので、実際のところどこまで深刻かはわからない)。家族の知らないうちにサラ金から借金していたことが発覚したり、病院などからの領収証を偽造して親から小遣いをくすねていたことが発覚したりして、金銭的にはルーズというか狡猾だった。感情が表に出ず、感情リテラシーが低かった。

自殺した経緯も、よくわからない。きっかけはカップラーメンの残り汁を台所のシンクに捨てようとしていたのを母に「外の下水溝に捨てて」と言われたことと母からは聞いているが、過去に何回も夏の暑い日の夜中にスリッパ裸足で寝間着で外に寝転がっているところを発見されたとか、泥酔して自ら救急車を呼んだとか、後から考えると自殺未遂と思えることを何回かしている。床屋での散髪が好きとか身ぎれいにはしていたけど、周囲の人間にケアして欲しい、大事にされている実感が欲しいという欲求のあらわれだったかも知れない。

亡くなって8年経ち、私の心の中にある弟に対するモヤモヤした感情も少しは整理されてはきている。弟、後を追うように亡くなった母、ふたりの供養のためにも、土地を引き継いで新築した家で、日々の暮らしを目一杯楽しみたい。
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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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