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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
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クロスカルチャーマネジメント、企業文化や組織文化の変革支援を専門分野にしてきた者として、昨今のカルト汚染について雑感を書いてみたい。

 その手始めとしては、文化とは何かというところから。オランダの文化心理学者でIBMで文化(組織文化の探究から国民文化の探究に深化していった)の調査研究をしたヘールト・ホフステードの文化についての定義が、シンプルで明快なのでよく使う。

 ホフステードは「文化」について「ある集団を別の集団と区別する心の集団プログラミング」と定義し、「世の中にいい文化も悪い文化もない。ただ違うだけ」と述べている。また、組織文化についても「いい悪いはない、戦略・ゴール・ビジョン実践を支える環境が整っているのかどうか」という観点から、よりよい文化を追求する。

 文化の特徴である、特定の集団の価値観や物の見方・感じ方を構成する要素であり、ある集団と別の集団を区別するものであり、また学習によって獲得されるものであることをうまく表現している定義なので、よく使っている。

 国民文化や組織文化を善悪や優れている・劣っているという価値判断しない点でも、文化の多様性を尊重するアプローチだと思っている。

 カルト宗教も「心の集団プログラミング」ではある。ただ、布教や教育というか洗脳の過程が人為的であったり詐欺的な要素があったりするので、社会的に害悪をもたらすという価値判断をする必要がある。

 さらにもう少し踏み込んで言うと、ネトウヨ(男性が多数)と統一教会信者(女性が多数)はパラレルで生み出される構図があると思う。というのは、ある時点で「本当の歴史」に目覚めて洗脳される(はまっていく)ところがそっくりだからだ。ネトウヨの場合、「本当の歴史」と思ったのが「大日本帝国は間違っていなかった。韓国の元従軍慰安婦と称する女たちはウソつきだ」という内容。一方、統一教会信者の方は「大日本帝国の男は韓国の女に酷いことをした。だから日本の女は韓国に金と体を貢いで罪滅ぼしをしなければならない」という内容。まったく正反対の内容だが、それぞれが「本当の歴史」と信じて、はまり込んでいく。これが再生産されると、日本のミソジニーがさらに酷くなる。その結果が経済先進国の中でダントツな女性の社会進出度の低さになっている。

 これに対する処方箋は、日本の加害を含めた(ファクトベースの)歴史を子供の頃からきちんと学ぶことだと思う。それによって、カルトの教えを「おかしい、変だ」違和感を抱くようにすることで身を守れる。現状は、歴史修正主義で統一教会=自民党議員が文教族として文科省を支配しているので、まったく逆のことが行われている。従って、ネトウヨと統一教会信者は当分再生産されるだろうと悲観的な気持ちになっている。

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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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