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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
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関口宏のもう一度!近現代史 第101回「昭和20年(1945)ミズーリ号艦上での降伏調印式」
今回は昭和20年9月前半、まだまだ終戦直後の日本を紐解きます。マッカーサーが厚木に降り立ったのに合わせ、連合国軍による日本進駐も始まりました。最大40万にも及ぶ兵たちはどのように進駐していったのでしょうか。9月2日には戦艦ミズーリ号上で日本が降伏文書に調印し第2次世界大戦が終結。そこで仕掛けられたマッカーサーによる数々の演出とその狙いは?さらに、A級戦犯容疑者への逮捕命令も出され、元首相・東條英機はある選択を取りました。
「占領下の日本」始まる

 厚木から横浜に向かうマッカーサーらの車列の警備は日本兵。米兵に背中を向けていた(日本人が米兵に何か不穏なことをしようとしたら制止する役目)。
私的メモ: マッカーサー帰国時に日本兵がどう振る舞うかと比較すべし。

 横浜のホテルニューグランドに駐留。マッカーサーが昭和12年に新婚旅行で訪れた土地ということもあるが、幕末期から外国人を受け容れやすい土地柄であったことも考えられる。また、横浜税関ビルに司令部を置いた。これは港湾設備が整っているため。
 同時に連合軍は横須賀、館山、木更津などから上陸し、日本軍の武装解除や武器押収、基地明け渡し、兵器の無効化を進めた。

9月2日 戦艦ミズーリ号で降伏文書調印
 幕末にペリーが来航した浦賀沖とほぼ同じ位置。最新の戦艦を敗者に見せつける演出。また、1853年にペリーが来航した時に使用した星条旗を掲示していた。
 日本側からは、重光葵外相、梅津美治郎参謀総長ら11人が艦上に。
 降伏文書の最終行には天皇の地位について「連合国軍最高司令官の制限の下に置かれるものとする」と明記。日本側が降伏前にもめたsubject to。
 降伏文書は米国保管側と日本側にちょっとした違いが。日本保管側はカナダ代表の署名が一段ずれたため、国名や役職名などの説明書きが署名と一行ずれている。
 また、フィリピン、中国南京、南朝鮮でも順次、連合国に対する日本の降伏文書調印式が行われた。これ以降、朝鮮半島は38度線を境に北はソ連が、南は米国が占領。ベトナムは南北が分裂し、ホーチミンが独立宣言した。インドからはパキスタンが分離独立。中国大陸では国民党軍と共産党軍の内戦が始まる。ほぼ米ソ冷戦時の構図ができあがる。

9月2日 マーシャル副参謀長が三布告を出すが、米国連邦政府の指示により撤回される
 立法・行政・司法を連合国が管理すること、英語を公用語とすること、米軍軍票を貨幣とすることが含まれ、GHQによる直接統治を企図していた。しかし、重光葵外相が降伏文書は間接統治が原則であるはずとマッカーサーに抗議し、米国連邦政府がこれを撤回させた。


9月5日 英国の新聞Daily Expressが広島の惨状を報道
 降伏前は日本国内でも報道統制が成されていたため、初めて内外に広島の原爆による破壊・おびただしい死者・生存者も原爆症に苦しんでいること・水質汚染が報道された。しかし、以後はGHQ
が報道管制を強いた。

9月7日 警視庁、通訳200名を募集
9月8日 GHQ40万人が全国に進駐。マッカーサーは東京虎ノ門の米国大使館に移動。これらの進駐費用はすべて日本が負担するもので、石橋湛山大蔵大臣は個人的費用の請求を退けるのに忙しくなった。進駐がスムーズに行った理由は日本の官憲が協力したことに加え、米軍は戦時中に空撮して詳細な日本地図を作成しており日本の降伏前から(というか開戦直後から)綿密な占領計画を立てていた。
 ジープ、「ギブミーチョコレート」、クーラー、冷蔵庫など物資豊富で技術の進んだアメリカを象徴するものが日本に可視化された。

9月11日 戦犯39名が指名される
 マッカーサーはA級戦犯を米軍独自の軍事法廷で裁こうとしたが、米国から国際法廷で裁くよう指示された。
 東条英機はピストル自殺を図ったが未遂に終わり(常々、心臓の位置に墨で印をつけ、自裁の覚悟を示していたが、撃った弾みで銃口が上がり急所を外してしまった)、輸血など最新の治療を受けた。なおこの際に歯の治療も受けており、差し歯には"RPH(Remember Pearl Harbor)"の刻印があった。
 他は巣鴨に出頭させた。うち2名は自害。

次回は「天皇がマッカーサーを訪問し、初会談」


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