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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
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 自己都合で前の会社を辞め、関西を引き払って東京に移ってきた。辞めた理由は東京にいる実家の家族のこととかパーソナルなことで、自分の能力(職務遂行能力・リーダーシップ・パーソナリティ)には何の問題もない。

 焦らなくても自分に合った職はある、2008年の正月には結構楽観的に思っていた。

 人事専門の転職コンサルタントには何人かお世話になった。「あなたは日本のOD(組織開発)のトップ5スペシャリストのひとりだ」など、いろいろと私の専門性や経験は高く評価された。

 しかし、求人している側が必ずしも職務能力や経験を優先的に評価しているとは限らない。

 年齢や性別や学歴で足きりされるケースもあれば、何社経験したかではねられるケースもある(あまりにも転職経験が多すぎる場合にはねられるのはありがちだが、ひとつの会社に長く居すぎることを理由に敬遠される場合もある)。自分の場合はoverqualifiedという理由が圧倒的に多い……年齢が高すぎる・求めているポジションの経験レベルは自分の経験値ほど高くない・自分の経験値に見合う年俸が出せない、このいずれかの理由がoverqualified。

 特に人事職の場合、会社の規模や成長度合いによって人事部の規模や専門分化が違ってくるので、自分のように人材開発・組織開発一本というのは、それだけ門が狭くなる(人事ゼネラリストで研修も担当するか、採用と研修を兼任、が比較的によくあるパターン)。

 さらに、リーマンショック以降は求人枠が激減。完全に買い手市場で、ひとつのポジジョンに50人以上が応募しているのがざらだそうだ。

 書類選考で通って面接に行けば、受け答えや仕事っぷりも評価の対象ではあるが、ウマが合う合わないは確実にある。上司となる人の面接でウマが合わないのは仕方ないが……(人材開発という専門職の採用面接でいきなり「ゼネラリストではどうですか」と訊いた人事部長がいた。スペシャリストとゼネラリストの使い分けやキャリア志向の違いがわからん上司では、ウマの合うはずがない)。

 142社に応募し、53社で一次面接を受けた。最終面接まで行ったのが組織戦略コンサルPF社(組織戦略コンサルタント)、戦略コンサルM社(人材開発)、消費財cc社(人材開発)、IT系O社(組織開発)、バイオ系BL社(組織開発含む人事ゼネラルマネジャー)、会計・税務コンサルDT社(人材開発)、金融サービスSS社(人材開発)の6社。

 そして内定に漕ぎ着いたのが金融サービスSS社のひとつだけ。そのひとつが、自分が最大の付加価値を発揮できる職務であり、会う人会う人とうまが合い、まずまず好条件ということで、内定即受諾。

 いろいろあったが、職さがしを始めてちょうど2年、前の会社を退職して1年9ヶ月で、まっとうな会社でまっとうな職を得た……というのは、この経済環境では、かなりレアケースではなかろうか。

 「時間はかかるだろうけどあなたは必ず能力に見合った仕事を見つけられる人だから」と、自分以上に自分を信頼してくれた母。定期的に食事に誘ってくれて、自分が凹んでいる時にも共に時間を過ごしてくれた友人。知り合いの転職コンサルタントを紹介してくれたり、自分の職場でこういう求人があるんだけどとコンタクトを取ってきたりした知人。そして、商売ではあるけど、商売以上に誠意とスピードをもって私の件を進めてくれた、何人かの素晴らしいコンサルタント。

 みんな、みんな、ありがとうございました。私にできる恩返しは、明日からの仕事において、誠意をもって人と接し、目一杯自分の能力を発揮することです。そして、自分が受けた恩義を、次の人に提供していきたいと思います。
 
 
 
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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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