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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
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メモメモ。 保阪正康 日本史縦横無尽近代日本は戦争を国家の「儲かる」営業品目と考えていた
 真珠湾奇襲攻撃前後のいくつかのエピソードを書いているのだが、日本は戦争の明確な展望もなく、さらに戦争終結の具体案もなく、とにかく開戦に踏み切った。こういう言い方は的確か否かは別にして、一時の感情でいくさを始めたと言ってもいいであろう。なぜ軍人はいくさを欲したのだろうか。  昭和16年8月ごろから、省部の対米開戦派の将校はひたすら戦争を望んだ。なぜそれほどまでに、という疑問が湧くほどであった。あえて3つの理由を挙げておこう。わかりやすく箇条書きにしてみよう。 1、戦争は国家の最大の営業品目であった。 2、陸大出身の高級将校や参謀の死ぬ確率は低い。 3、勲章、爵位が授与される可能性に近づく。  これらは私の見解だが、昭和史の中で多くの軍人や官僚、政治家などに話を聞いてきての結論でもあった。この3点について大まかに説明しておきたい。  初めに1についてだが、後発の帝国主義国家としての日本は、先進帝国主義国家とは異なる発展段階をたどっている。簡単に言えば、資本主義の発達が帝国主義化したわけではない。国家が帝国主義化して、富国強兵、工業立国となっていったのだ。  近代史では日清戦争以来、10年おきに戦争をして勝利を得ることで賠償金を取ったり、領土の割譲を受けたりと富国の役割を果たしてきた。まさに「戦争は儲かる」なのである。日中戦争もまた軍事が中国奥地にまで入ることで支配権を確立し、賠償金や領土の割譲を目指していた。  それがアメリカやイギリスに妨害されている。こちらを打倒しなければ、利益を上げることはできない、それではこちらを倒すのが先だ、という戦争であった。だが戦争が営業品目なのに、マーケット調査もいい加減、倒すべき相手企業の内部調査もしていない。これまではそれで成績を上げてきたが、その調子でうまくいくと考えていた。戦争を国家の営業品目と考えるわけだから、本社の命令で前線で戦う営業部員はひたすら結果を出すことが要求される。  戦争という営業行為は、とにかく相手側との市場争奪戦である。市場を制覇するためには、本社のエリート社員(大本営参謀)は、犠牲をいとわないと考える。それが前述の2と3に関わっているからだ。(つづく)
 特に
近代史では日清戦争以来、10年おきに戦争をして勝利を得ることで賠償金を取ったり、領土の割譲を受けたりと富国の役割を果たしてきた。まさに「戦争は儲かる」なのである。日中戦争もまた軍事が中国奥地にまで入ることで支配権を確立し、賠償金や領土の割譲を目指していた。
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