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タレントマネジメントスペシャリスト"まりあっち"のブログ。
NHK 事件の涙「たどりついたバス停で〜ある女性ホームレスの死〜」
去年、東京・渋谷のバス停で男に殴られて死亡したホームレスの女性に大勢の女性たちが自身を重ね、声を上げている。事件が社会に問いかけるものとは何か、明らかにする。

去年11月、東京・渋谷区内のバス停で休んでいたホームレスの女性が男に殴られて命を落とした。当時、所持していた現金はわずか8円。生活苦の末に行き場を失い、事件に巻き込まれた。「彼女は私だ」、「彼女は社会に殺された」。いま大勢の女性たちが被害者にみずからを重ね、SNSなどを通して声を上げ始めている。事件が社会に問いかけるものとは何か。女性のたどった人生と女性たちへの取材から明らかにする。

 非正規雇用で一生懸命働いても1日8,000円の中から家賃や水道光熱費や食費など最低限の生活を維持するのは大変で、まして毎日その仕事があるわけではない。そんな不安定な生活からアパートを借り続けられることができず、夜逃げしてしまう。おそらくはネカフェで寝泊まりしつつ、非正規での仕事を続けようとしただろう。しかし、コロナ禍で試食販売員の仕事も途絶え、ホームレスとしてバス停のベンチで夜を明かす日々。所持金が底をつき、炊き出しでかろうじて生をつなぐ。
 先の見えない日々の中で、ある日、「邪魔だった」「痛い思いをすけばいなくなると思った」と、男がペットボトルと石が入ったポリ袋で彼女の頭を殴り、人生を奪われた。

 近県に住む弟にはクリスマスカードを送っていたが、2年前の冬に途絶えた。彼に頼ることもしなかった。生活保護を求めた形跡もない。電池が切れ、契約も切れていただろう旧い携帯電話に母と弟の電話番号が記録されていたそうだが、職と仕事を失ってからは連絡する資格がないと思っただろうか。

 "彼女は私だ"と思った人々が渋谷で追悼集会。

 私もコロナ禍で外出を控えてなかったら、追悼集会に参加していたかも知れない。仕事が途絶えたら衣食住の全てが回らなくなり、セーフティネットの存在を意識することもなく、家族や友人知人に助けを求めることも考えられず、漂流する砂漠に迷い込むのは、いつ私の番になるかも知れないと思うから。

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タレントマネジメント(人材開発・組織開発・パフォーマンスマネジメント・採用など)のスペシャリスト。
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